※IBD(Inflammatory Bowel Disease):炎症性腸疾患。一般に潰瘍性大腸炎とクローン病のこと。

医療費はどれくらいかかるの?

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専門医が監修

長堀 正和  先生

長堀 正和 先生

東京医科歯科大学病院
臨床試験管理センター 准教授

ご所属名・役職名は2022年7月20日時点のものです。

潰瘍性大腸炎患者さんの治療費の負担を軽減する制度があります。

医療費の公費助成に関わる申請方法

潰瘍性大腸炎は厚生労働省による難病医療費助成制度の対象疾病(指定難病)です。都道府県・指定都市が指定した医療機関(難病指定医)で潰瘍性大腸炎の診断を受け、医療費助成*1を申請して認定されると、治療(保険診療)の医療費自己負担に対して、公費助成が受けられます。(受付窓口は、都道府県・指定都市により異なります。お住まいの都道府県・指定都市の 窓口にお問い合わせください。)

*1 潰瘍性大腸炎では「臨床的重症度*2」による分類で中等症もしくは重症の患者さんが対象となります。しかし、軽症の患者さんであっても、長期的に高額医療の継続が必要な場合には、助成の対象となります
*2 臨床的重症度:「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」班における重症度分類

※難病情報センター:潰瘍性大腸炎(指定難病97)(https://www.nanbyou.or.jp/entry/218)(2022年6月8日アクセス)

医療費助成における自己負担上限額

1医療機関につき1ヵ月あたりの自己負担上限額は、患者さんの世帯の所得に応じて設定されています。

医療費助成における自己負担上限額(月額)

医療費助成における自己負担上限額(月額)

難病情報センターホームページ(https://www.nanbyou.or.jp/entry/5460)(2022年4月4日アクセス)

申請手続きについて

  • 1

    難病指定医を受診し、診断書の交付を受けます。

    *難病指定医が所属する医療機関については、お住まいの都道府県・指定都市の窓口にお問い合わせください。

  • 2

    診断書と必要書類を合わせて都道府県・指定都市の窓口 に提出し、医療費助成の申請をします。

    必要書類

    • ・申請書(最寄りの保健所で入手)
    • ・診断書(臨床調査個人票)
    • ・住民票
    • ・支給認定世帯の所得を確認できる書類
    • ・健康保険証の写し など

    *必要な書類は 都道府県・指定都市で異なる場合があります。

  • 3

    審査後、認定されれば、都道府県・指定都市から医療受給者証が交付されます。

    *「医療受給者証」の有効期間は、原則として申請日から1年以内で都道府県・指定都市が定める期間です。1年ごとに更新の申請が必要です。
    詳しくは、お住まいの都道府県・指定都市の窓口 にお問い合わせください

お近くの難病センターも活用しましょう

各都道府県 の難病センターでは、各種公的手続きの相談支援も行っております。不明点等がある際は、お住まいの地域の難病センターに相談してみましょう。

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