潰瘍性大腸炎は原因が不明であるため、大腸の炎症を抑えて症状を鎮め寛解に導くこと、そして炎症のない状態を維持することが治療の主な目標になります。腸の炎症を抑える有効な薬物療法があります。

薬物療法としては、炎症抑制薬が基本薬となり、炎症が強い場合には、ステロイドが用いられます。免疫調節薬(免疫を抑制するプリン拮抗薬、カルシニューリン阻害薬)、生物学的製剤である抗体製剤などが用いられることもあります。

  • 炎症抑制薬
    腸の炎症を鎮める働きがあります。寛解維持のために使用されることもあります。経口薬の他に坐剤や注腸剤もあります。
  • ステロイド
    強力な炎症抑制作用を示す薬剤で、活動期に炎症を落ち着かせて寛解を導入する効果に優れています。経口薬の他に坐剤や注腸剤もあります。
  • 免疫調整薬(プリン拮抗薬、カルシニューリン阻害薬)
    潰瘍性大腸炎には過剰な免疫反応が関係していると考えられています。この薬は免疫反応を抑制するものです。活動期の症状を寛解に導く効果と、プリン拮抗薬では寛解を維持する効果、ステロイドの使用量を減らす効果があります。
  • 抗体製剤
    潰瘍性大腸炎では炎症を引き起こす体内物質が過剰に作り出されています。これらの体内物質の働きを抑える薬です。

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潰瘍性大腸炎は基本的に病変が大腸に限局するので、大腸全摘出が基本となります。現在は自分の肛門で自然に排便することができるよう、肛門を温存する手術方法が主流になっています。

血球成分吸着除去療法

血液を腕の静脈から体外に取り出し、特殊な筒(カラム)に血液を通過させることにより炎症に関わる血液成分を吸着させて取り除き、また血液を戻す治療法です。
顆粒球・単球・リンパ球・血小板を除去する方法と、顆粒球・単球を除去する方法があります。

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難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班(鈴木斑):潰瘍性大腸炎の皆さんへ 知っておきたい治療に必要な基礎知識 第3版
(ibdjapan.org/patient/pdf/01.pdf)(2019年8月7日アクセス)より引用改変