※IBD(Inflammatory Bowel Disease):炎症性腸疾患。一般に潰瘍性大腸炎とクローン病のこと。

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第2回オンライントークLIVEイベント

第2回 第2回

実施日:
2020年8月22日(土)17:00~17:30

MC: 
患者さん代表 お侍ちゃん(お笑い芸人)

ゲスト:
産業医 岡原 伸太郎 先生
IBD患者 会社員 鎌田 慶 氏

患者さんと職場のコミュニケーションの必要性を示す調査結果を踏まえ、職場への病気の伝え方や、治療と仕事を両立するための働き方について、患者視点、医師視点からのご意見をそれぞれお話しいただきました。

病気についての情報共有とコミュニケーションの必要性

お侍ちゃん:IBD患者さんの多くが自分らしく働くために「周囲の理解」が必要だと考えている一方で、企業の人事・総務関係者は病気に関する具体的な情報共有を求めているという調査結果があります(図)。このことからも「治療と仕事の両立」では患者さんと職場、双方のコミュニケーションが大変重要だということがわかります。

図:自分らしく働くために必要なこと

図:自分らしく働くために必要なこと 図:自分らしく働くために必要なこと
  • (ヤンセンファーマ株式会社「難病・IBDの就労環境に関する実態調査」、2020年6月実施、インターネット定量調査)

職場への病気の伝え方と「治療と仕事の両立」のための働き方

鎌田氏:体調の悪化で仕事を休むと職場の仲間に負担を掛けてしまうため、私は職場にクローン病であること、体調によってはトイレの回数が多くなることなどを伝えています。
 治療と仕事の両立のために、会社と相談しながら在宅勤務を積極的に活用しています。それによって時間を有効に使えるようになり、休息と仕事との効率的な時間配分もできるようになりました。

岡原先生:病状が落ち着いていて仕事にあまり支障がなければ、病気のことを開示しないというのも選択肢の1つだと思います。ただし、周囲に影響が及ぶ場合や、周囲の理解や支援を求める場合には、患者さんからの歩み寄りとして病気について具体的に伝える必要があります。職場とのコミュニケーションに役立つツール「病と仕事 両立サポートブック」などもうまく活用するとよいでしょう。

【病と仕事 両立サポートブック】

【図:病と仕事 両立サポートブック】 【図:病と仕事 両立サポートブック】

岡原先生:患者さんの背景もそれを支える側の背景もそれぞれ異なるので、患者さんを取り巻くさまざまな状況を考慮しながら、関係者が協力してそれぞれに応じた「テーラーメイド」の両立支援を考えていくことが大切です。

ゲスト&MCプロフィール

  • ゲスト ゲスト

    産業医

    岡原 伸太郎 先生

    2015年ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ統括産業医に着任。2018年厚生労働省の「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」作成委員に就任、2018~2019年度厚生労働省主催の治療と仕事の両立支援シンポジウム/セミナーで講演。2019年からは経済産業省の臨時専門アドバイザーとして健康経営に関する政策アドバイスもおこなっている。

  • ゲスト ゲスト

    IBD患者 会社員

    鎌田 慶 氏

    1999年腸管穿孔での緊急搬送・手術後にクローン病の確定診断を受け、治療のための休職を経て2003年に転職。2005年に3回の手術を受け、再度2006年まで休職。2014年にIBD患者であることを告知したうえでヤンセンファーマ株式会社に入社。2016年7~8月に入院のための休職を経て、現在に至る。

  • お侍ちゃん(お笑い芸人) お侍ちゃん(お笑い芸人)

    患者さん代表

    お侍ちゃん
    (お笑い芸人)

    1981年生まれ。岩手県出身。上智大学在学中にコンビで芸人活動をスタート。大学卒業後はピン芸人となり、地毛で結ったちょんまげ姿の侍キャラでネタを披露。お笑いライブやテレビ、ラジオなどで活躍中。2019年にクローン病を発病。自身の闘病生活や他のクローン病患者さんとの交流の様子をブログで公開している。

    1981年生まれ。岩手県出身。上智大学在学中にコンビで芸人活動をスタート。大学卒業後はピン芸人となり、地毛で結ったちょんまげ姿の侍キャラでネタを披露。お笑いライブやテレビ、ラジオなどで活躍中。2019年にクローン病を発病。自身の闘病生活や他のクローン病患者さんとの交流の様子をブログで公開している。