第4回オンライントークLIVEイベント

第4回 第4回

実施日:
2020年9月27日(日)17:00~17:30

MC: 
患者さん代表 お侍ちゃん(お笑い芸人)

ゲスト:
株式会社ゼネラルパートナーズ
藤 大介 氏
株式会社マイナビ マイナビ編集長
高橋 誠人 氏

今後の企業の採用活動はどうなっていくのでしょうか。来年の動向予想を教えていただきながら、IBD(炎症性腸疾患:クローン病、潰瘍性大腸炎)の患者さんが就活前に準備しておくべきことや対策のポイントについてお話しいただきました。

就活前に言語化しておくことの大切さ

藤氏:就活前に、ご自身の状況や希望を客観的に把握し「言語化」しておくことが大切です(図)。企業側にIBDの知識がないことを前提として、わかりやすく伝えられる内容になっているか、身近な人に客観的なチェックをしてもらったうえで就活に臨むとよいと思います。

図:客観的に把握し言語化したい3要素

図:客観的に把握し言語化したい3要素 図:客観的に把握し言語化したい3要素

新型コロナウイルス感染症の影響で就活はどう変わるか

高橋氏:来年の新卒採用は、コロナの打撃を受けた一部業界を除き、8割近くの企業で従来どおりの採用活動が予定されています。採用活動時期はコロナの影響を受けて遅れがみられた今年よりも早まると予測しています。また、来年以降もオンラインの採用面接は継続されますので、オンラインと対面の両方の面接対策をしておきましょう。

病気が原因で面接に落ちることはあるのか

藤氏:病気を開示したうえで不採用になった場合は、「自分が安心して働ける環境ではなかった」とポジティブに割り切ることが大事です。

高橋氏:病気を理由に落とすような企業はほとんどありません。志望動機や会社にどう貢献できるかをしっかりPRすることが重要です。

Q&Aセッション

お侍ちゃん:最近の新卒採用の傾向として、求める人材像に変化はありますか?
高橋氏:
企業は「コミュニケーション能力のある人」や「主体性のある人」を求めており、新卒採用の人物像に変化はありません。面接官にポジティブな印象を与えられる言葉を練っておきましょう。

お侍ちゃん:IBDの人に対して、企業の採用担当者はどのような点に不安を感じているのでしょうか? 面接ではどのようにコミュニケーションをとるのがよいでしょうか?
藤氏:
病気について知らない採用担当者は、「どんなサポートが必要なのか」をイメージできずに不安を感じています。相手が不安にならないような伝え方を事前に整理し、「言語化」しておきましょう

患者さんが「自分らしくはたらく」ために

お侍ちゃん:病気のことで不安を感じ、行動に移せなかったり踏みとどまってしまったりする患者さんがいらっしゃるかもしれませんが、それは患者側からみた「はたらく」ことに未知の部分が多いせいかなと感じました。病気のことで周囲に迷惑がかかるのではと心配する部分はあると思いますが、それに勝る強みをアピールできれば企業からも魅力的な人材として評価してもらえるのだなと思いました。働き方の選択肢は広がってきているので、自分に合う職場は見つかります。それでも悩んでしまうときは、問題自体に正面から立ち向かうよりも自分自身と向き合ってみて、自分が何をしたいのか、どうなりたいのかを考えてみると道が開けることがあるのではと思います。

ゲスト&MCプロフィール

  • 藤 大介 氏 藤 大介 氏

    株式会社ゼネラルパートナーズ

    藤 大介 氏

    株式会社ゼネラルパートナーズが運営する就労移行支援事業所「atGPジョブトレ ベネファイ(難病の方専門)」の施設長を経て、現在は就労移行支援事業所「ジョブトレIT・Web渋谷」のサービス管理責任者として従事。利用者の個別支援をはじめ、就職後の定着支援や職場開拓にあたっている。

    株式会社ゼネラルパートナーズが運営する就労移行支援事業所「atGPジョブトレ ベネファイ(難病の方専門)」の施設長を経て、現在は就労移行支援事業所「ジョブトレIT・Web渋谷」のサービス管理責任者として従事。利用者の個別支援をはじめ、就職後の定着支援や職場開拓にあたっている。

  • 髙橋 誠人 氏 髙橋 誠人 氏

    株式会社マイナビ マイナビ

    編集長 髙橋 誠人 氏

    東京都出身。2002 年株式会社毎日コミュニケーションズ(現:株式会社マイナビ)入社。就職情報事業本部キャリアサポート課にて 10年間、マイナビの学生向け広報業務に携わり、関西圏の大学、短大、専門学校での就活支援講座を多数行うなど、学生の就活サポートを精力的にこなす。その後営業の現場で、企業の採用コンサルティングに幅広く関わる。熊本支社長、鹿児島支社長、兵庫支社長を経て、2018 年7 月より現職。日本キャリア開発協会会員(CDA)

    東京都出身。2002 年株式会社毎日コミュニケーションズ(現:株式会社マイナビ)入社。就職情報事業本部キャリアサポート課にて 10年間、マイナビの学生向け広報業務に携わり、関西圏の大学、短大、専門学校での就活支援講座を多数行うなど、学生の就活サポートを精力的にこなす。その後営業の現場で、企業の採用コンサルティングに幅広く関わる。熊本支社長、鹿児島支社長、兵庫支社長を経て、2018 年7 月より現職。日本キャリア開発協会会員(CDA)

  • お侍ちゃん(お笑い芸人) お侍ちゃん(お笑い芸人)

    患者さん代表

    お侍ちゃん
    (お笑い芸人)

    1981年生まれ。岩手県出身。上智大学在学中にコンビで芸人活動をスタート。大学卒業後はピン芸人となり、地毛で結ったちょんまげ姿の侍キャラでネタを披露。お笑いライブやテレビ、ラジオなどで活躍中。2019年にクローン病を発病。自身の闘病生活や他のクローン病患者さんとの交流の様子をブログで公開している。

    1981年生まれ。岩手県出身。上智大学在学中にコンビで芸人活動をスタート。大学卒業後はピン芸人となり、地毛で結ったちょんまげ姿の侍キャラでネタを披露。お笑いライブやテレビ、ラジオなどで活躍中。2019年にクローン病を発病。自身の闘病生活や他のクローン病患者さんとの交流の様子をブログで公開している。