第1話 低脂肪の食事は物足りない?

監修コメント

低脂肪であっても満足できる食事とは?

監修
東京医科歯科大学医学部附属病院
臨床栄養部 副部長 斎藤恵子先生

IBD患者さんは腸管の安静を保つために、クローン病の患者さんでは1日の脂肪摂取量を30g以下に、潰瘍性大腸炎の患者さんでも脂肪の摂りすぎに注意します。日本人の脂質の平均摂取量は60g/日といわれていますが、IBD患者さんには若い方が多いため、毎食が低脂肪のメニューだと物足りなさやストレスを感じることもあるでしょう。

低脂肪でも食べごたえのあるメニューは、そんな患者さんの悩みを解決する一つの方法となります。また、体調がよいときには、1食はある程度は脂質をとり、そのほかの食事を脂質5g前後に抑えるなど、1日の中でメリハリをつけるのも一つの方法です。体調と相談しながら、「好きなものを食べる日」「外食を楽しむ日」など、息抜きができる日を決めてみるのもよいでしょう。食事療法は、厳しい「制限」をすることではなく、「患者さんにあった食事」をとってもらうことが大切です。食事療法を長続きさせることで、できるだけよい状態が少しでも長く続くことを願っています。

監修
東邦大学医療センター佐倉病院
消化器内科 教授 松岡克善先生

潰瘍性大腸炎とクローン病では、食事・栄養療法の位置付けが異なります。
潰瘍性大腸炎では、食事・栄養療法に寛解導入効果はなく、寛解維持期においても、食事療法による再燃予防効果については明らかになっていません。しかし、再燃・寛解を繰り返す疾患であるために、患者さんの病状に応じた食事・栄養療法を行うことが大切です。

一方、クローン病では、活動期の寛解導入における経腸栄養療法、寛解維持における成分栄養療法の有効性が認められています。食事・栄養療法は、副作用が少ないことが特徴で、重要な内科治療の一つと考えられています。それぞれの患者さんの病態や受容度、ライフスタイルなどを考慮しながら、完全中心静脈栄養療法、経腸栄養療法、食事療法をうまく組み合わせて継続することが大切です。患者さんには食事・栄養療法の必要性や有効性を理解していただき、患者さんにとって継続しやすい方法を見つけていただければと思います。

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