第8話 体調がよくなったら、野菜も食べよう

体調によっては食物繊維を避ける必要があります。
水溶性食物繊維は炎症性腸疾患の患者さんにも
おすすめの食物繊維と言われています。

登場人物

山寺ツトム(24歳)
クローン病歴2年
※厳密な食事制限なし
山寺ツトム(24歳)クローン病歴2年※厳密な食事制限なし
山寺ツトム(24歳)
クローン病歴2年
※厳密な食事制限なし
山寺マリ(28歳)ツトムの姉・看護師
山寺マリ(28歳)
ツトムの姉・看護師

食材選びと調理方法に気をつけて旬の野菜を楽しみましょう

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食材選び

体調がよい時は特に厳しい制限はありませんが、活動性の病変がある場合や狭窄などによる一時的な通過障害がある時は不溶性食物繊維を多く含むものは避けた方が安全です。

※ 食物繊維は不溶性と水溶性に分類されます。不溶性食物繊維は大量に摂ると下痢や腹部膨満感の原因になるため、狭窄などがある場合は避けます。水溶性食物繊維は便中の水分を吸収する働きがあるので水様便の際は有用です。また、腸内細菌により発酵をうけ、発酵産物が大腸粘膜のエネルギー源となることが知られています。
《比較的安全な野菜》
  • ・症状が落ち着かない時
    大根、人参、かぶ、皮むきかぼちゃ、野菜ジュース
  • ・寛解期
    キャベツ、白菜、ほうれん草などの葉先、ブロッコリーやカリフラワーなどの花蕾、皮むききゅうり、なす、トマト、玉ねぎ
《炎症があるとき、狭窄があるとき、控えた方がよい野菜》
ごぼう、れんこん、たけのこ、ふき、ぜんまい、セロリ、うど、もやし、かんぴょう、切り干し大根など不溶性食物繊維の多いもの

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調理方法

野菜は消化吸収がよくなるため、加熱するのがおすすめです。不溶性食物繊維が多い野菜は、繊維を断つように細かく切る、やわらかくなるまで煮る、裏ごしをするなどで腸の負担を軽減することができます。
また、食べる際にしっかりよく噛むことも大切です。
水溶性食物繊維は水にさらしたり、ゆでると水に流出してしまうので蒸したり、ゆで汁ごと食べられる調理法がおすすめです。
この他、緑黄色野菜に含まれるβ−カロテン(ビタミンA)は、油と調理することで吸収率が高まります。人参や赤パプリカなどの野菜は、オリーブ油など質のよい少量の油と摂取するのがおすすめです。

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食材選び

体調がよい時は特に厳しい制限はありませんが、活動性の病変がある場合や狭窄などによる一時的な通過障害がある時は不溶性食物繊維を多く含むものは避けた方が安全です。

※ 食物繊維は不溶性と水溶性に分類されます。不溶性食物繊維は大量に摂ると下痢や腹部膨満感の原因になるため、狭窄などがある場合は避けます。水溶性食物繊維は便中の水分を吸収する働きがあるので水様便の際は有用です。また、腸内細菌により発酵をうけ、発酵産物が大腸粘膜のエネルギー源となることが知られています。
《比較的安全な野菜》
  • ・症状が落ち着かない時
    大根、人参、かぶ、皮むきかぼちゃ、野菜ジュース
  • ・寛解期
    キャベツ、白菜、ほうれん草などの葉先、ブロッコリーやカリフラワーなどの花蕾、皮むききゅうり、なす、トマト、玉ねぎ
《炎症があるとき、狭窄があるとき、控えた方がよい野菜》
ごぼう、れんこん、たけのこ、ふき、ぜんまい、セロリ、うど、もやし、かんぴょう、切り干し大根など不溶性食物繊維の多いもの

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調理方法

野菜は消化吸収がよくなるため、加熱するのがおすすめです。不溶性食物繊維が多い野菜は、繊維を断つように細かく切る、やわらかくなるまで煮る、裏ごしをするなどで腸の負担を軽減することができます。
また、食べる際にしっかりよく噛むことも大切です。
水溶性食物繊維は水にさらしたり、ゆでると水に流出してしまうので蒸したり、ゆで汁ごと食べられる調理法がおすすめです。
この他、緑黄色野菜に含まれるβ−カロテン(ビタミンA)は、油と調理することで吸収率が高まります。人参や赤パプリカなどの野菜は、オリーブ油など質のよい少量の油と摂取するのがおすすめです。

もっと詳しく!
コラム:食物繊維について

クローン病、腸管に狭窄がある場合は低残渣食に1)

クローン病では、食物繊維の摂取により腸管の運動が活発になり、下痢や腹痛などを引き起こすことがあるため、活動期や再燃時では腸管を休ませるために低残渣食(食物繊維を多く含まない食事)にします。腸管に狭窄がある場合も、腸管に食べ物が詰まること(フードブロッケージ)を防ぐため、食物繊維の少ない食事にする必要があります。

潰瘍性大腸炎では厳しい制限なし

大腸に到達した食物繊維の一部は、腸内細菌によって発酵され短鎖脂肪酸を生成します。潰瘍性大腸炎では、この短鎖脂肪酸が傷ついた大腸粘膜を徐々に回復させることが認められており2)、食物繊維を厳しく制限する必要はありません。むしろ、便の状態を整える、大腸粘膜を修復する腸内細菌を増やす働きがあるため、寛解期は食物繊維を摂取して腸の調子を整えることが望ましいです3)

水溶性食物繊維を多く含む食品を摂る

きのこ、山菜、ゴボウなどに多く含まれる不溶性食物繊維は、消化液や消化管ホルモンの分泌を促進するため、大量に摂ると下痢や腹部膨満の原因となります。一方、水溶性食物繊維は腸に与える刺激が少なく、また便の有形化に役立つため、水様便や排便回数が多い時に摂取すると下痢の防止につながります4)
水溶性食物繊維には、りんごやバナナに含まれるペクチン、海藻のぬめり部分に含まれるアルギン酸ナトリウム、ご飯などの糖質に含まれる難消化性でんぷん、オリゴ糖などがあります。

【参考】
1) 斎藤恵子:潰瘍性大腸炎・クローン病の人の食事; 女子栄養大学出版部: p28-30, 2008.
2) Scheppach W, et al. Gastroenterology. 1992; 103(1): 51-56
3) 佐々木雅也: Medicina; 48(3): 398-402, 2011.
4) 細田誠弥: 順天堂医学: 50(4): 330-337, 2004.

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