※IBD(Inflammatory Bowel Disease):炎症性腸疾患。一般に潰瘍性大腸炎とクローン病のこと。

せっかくのオフをもっと有意義に過ごしたい!

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専門医が回答

横山薫 先生

横山薫 先生

北里大学医学部 消化器内科学 講師

音楽系、スポーツ系、ちょっと意外なあんな趣味まで、みなさん無理をしない程度にさまざまなことに挑戦しているようです。次の週末、あなたも楽しんでみませんか?

夢は海外で登山男性40代 クローン病歴13年

北アルプスの3000メートル級の山に登って写真を撮るのを趣味にしています。最初は成分栄養剤を持って日帰りで登っていましたが、山からの景色を写真に撮っているうちに、1泊するようになりました。夕暮れや星空の美しさに惹かれて、今の夢は、海外で登山をして山岳写真を撮ること。ガイドブックを読んで夢を膨らませています。

夢は海外で登山

ゴスペル初挑戦女性30代 クローン病歴16年

クローン病と診断されてから始めたゴスペル。歌うと免疫力がアップすると聞いたことがあったのと、みんなと何かをするのって楽しいかもしれないなと思ったのがきっかけです。ゴスペルはすごく前向きでポジティブな歌詞が多いので、ちょっと落ち込んだときも、教室に行って声を出すだけで不思議と前向きになれて、ストレスも発散できちゃいます。

大好きなバンドのライブで発散女性20代 クローン病歴12年

好きなバンドのライブに、年に2回は行っています。地方から東京や大阪にも遠征します。ライブに参加すると、自分でも驚くほどテンションが上がりますね。ライブ中はトイレに行きたくならないし、おなかが痛くなることもなくて。ストレスもなく楽しい瞬間だからかなと思っています。

大好きなバンドのライブで発散

ロードバイクで富士山を登る男性30代 潰瘍性大腸炎歴20年

ロードバイクで富士山を登る、ヒルクライムというレースに毎年参加しています。いつの間にか上位10%に入れるようになりました。始めた当初は、サドルは小さいし、お尻もすごく痛いし、とにかく疲れた。なんとかトレーニングして乗れるようになろうと思っているうちに、スピード感が楽しくなり、気が付いたら何十キロと走れるようになっていました。

フットサルに再挑戦男性20代 潰瘍性大腸炎歴5年

学生時代にやっていたフットサルを、社内のサークルで再開しました。下痢がひどいので、当初はうまく試合や練習に参加できるか心配でした。でも、いざ参加してみると、体育館なのでトイレも近いし、問題なし。楽しいし、同僚とも仲良くなり、もっとがんばってみよう、ストレスを上手に発散して治療につなげよう、と気持ちが前向きになりました。

フットサルに再挑戦

親子でフラダンス女性30代 潰瘍性大腸炎歴16年

長男の出産後、体を動かしたいと思って始めたのが、子連れで参加できるフラダンス。ずっと子どもと私だけの生活だったので、子どものことしか見えなくなってしまうのもどうなのかな、と思って始めました。今では、講師の資格をとって、月2回、育児サークルで教えています。同じように育児をしているママが集まっているので、気分転換の1つになっています。

親子でフラダンス

週末はパン屋さん巡り男性40代 クローン病歴13年

週末の楽しみはパン屋さん巡りです。お目当ては、油脂を使わず、小麦粉と水と天然酵母だけで焼くパン。グルメサイトや個人ブログなどで情報収集して少し遠くにも足を延ばします。「週末はおいしいパンが食べられる」と楽しみにしています。

週末はパン屋さん巡り

病気だとバレるのが怖くて……男性30代 潰瘍性大腸炎歴20年

有酸素運動がしたくて会社のテニス部に入ったものの、1年くらいで断念。会社の人には病気のことは話していませんでした。試合が始まると最低でも30分は拘束されるので、トイレに行くなどその場を自分の自由で離れるわけにはいかず、そこがネックになりました。

水分補給に注意男性20代 潰瘍性大腸炎歴5年

スポーツで汗をかいた後、のどが渇いているからといって、水分を一度にたくさんとると、おなかがゴロゴロし始めるので大変。一度にたくさん飲みたいのを我慢してちょっとずつ飲むよう気を付けています。

専門医からのアドバイス

横山薫 先生 北里大学医学部 消化器内科学 講師

ご所属名・役職名は2022年7月13日時点のものです。

仕事や病気のことを忘れさせてくれる趣味をもつのは素晴らしいことです。適度な運動はストレス発散にも良いとされています。ただし、翌日まで疲れが残るような過度な運動は避けたほうがいいでしょう。また、運動をするにあたって、貧血や関節痛など不安な症状がある場合は、事前に医師に相談しておきましょう。

※病歴は症状の認識ではなく、医師の診断を受けてからの年数です。
※掲載しているコメントは個人の意見であり、すべての方に当てはまるわけではありません。

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